2180サニーサイドアップ

最初に「ポチッ」とクリックお願いします♪
独断と偏見に満ちた独り言のレポートですので、あくまでも参考程度に。投資は自己判断で!
2180サニーサイドアップです。
スポーツ選手のマネジメントやPRなどをしている会社なのですが、最近ではややビジネスの方向が変わり始めた会社ですね。オーナー会社です。
売れる前の中田英寿(サッカー選手)とマネジメント契約をして知名度が一気にアップして上場ってなった会社であると思います。まだ、彼は旅人なのでしょうか?で上場は2008年9月です。ヒデが引退したのは2006年、ドイツワールドカップですね。
最近ではロンドン五輪でのなでしこジャパンのマネジメントを断られたり、社長のツイッターが激しすぎたりと、色々あるようです。まあ、ビジネスに数字とし現れませんが、マネジメントビジネスはやはり人なのでしょうね。
後発のマネジメント会社として上場までした事については非常に素晴らしいと感じております。音楽でも芸能界でもはたまた、歌舞伎でも、やっぱり仕切っている人がいて商習慣などが違い、部外者お断り的な感じが多いですからね。
まあ、ともかく、ビジネスの結果は財務諸表です。ネズミを捕るのならネコは黒でも白でもオッケーなのです。利益を出して、株主に報いってくれれば良いのです。
早速、調査開始です。
ビジネスについて書こうかと思いましたが、2008年の上場からの現在に至るまでの流れをテキトーに書いてしまいます。
まず有価証券報告書の「沿革」を見ると
平成3年7月宮塚英也(トライアスロン選手)
平成5年5月前園真聖(サッカー選手)
平成10年1月中田英寿(サッカー選手)とマネジメント契約
平成15年6月日本競泳界初のプロ選手として北島康介(水泳選手)
となってます。
ここら辺まで、マネジメントビジネスが非常に上手く行ったのですね。で知名度もアップ、しかし上場した2008年こそは黒字であったものの2009年度はプラスマイナスゼロ、2010年度は赤字になりました。しかも「どっかーん」って感じの大きな赤字。
理由はいろんな所で無駄遣いしてしまった。というか身の丈以上に使い込んだって事ではないでしょうか?赤字の年の有価証券報告書には「赤字原因として事務所スペースの削減等構造改革を実施したことにより、同費用として186百万円の特別損失を計上」ってあります。ってか「オフィスがデカすぎたので赤字でした。」は無いでしょう~
ほかに理由を探すと、「マネジメント事業においては、中田英寿の他、上田桃子、杉山愛ら、世界に通用するトップアスリート、並びにスペシャリストとの契約を行い、売上の拡大を図っております。しかしながら、スポーツ分野におけるマネジメント事業は、アスリートの成績や競技の人気度等に左右されやすい性格が強く~」
ここでしょ?
各界のスペシャリスト合計32名と契約をしています。って言ってますでしょ。でもそのスペシャリストが全然カネを引っ張ってこれねぇ~ってなるのです。
本社移転費用34,604千円。事業構造改善費用186,151千円を特損~って計上しています。当然、有価証券報告書に当社のメインビジネスがダメになりましたので赤字~なんて絶対に書けませんからね。現在の半導体ビジネスの会社の有報を見てもそういった事は書いてない訳ですよ。
有報は投資家が投資判断に利用する訳でその会社のビジネスに投資家は投資をしているので、そりゃあそうでしょ?
でさらに【沿革】を見て行くと、
「平成23年8月中期経営計画「創造型PR商社への事業構造転換」を発表。従来受託型ビジネスに留まらず、自ら事業を手掛ける創造型ビジネスに積極着手」
ビジネス変更~ってなりました。
でさらに、
平成24年7月株式会社クムナムエンターテインメントを新設し、100%子会社とする。
平成24年7月Flypan Hawaii,Incを新設し、株式会社フライパンの100%子会社とする。
平成24年7月bills waikiki LLCを新設し、Flypan Hawaii,Incが90%の株式を取得、子会社とする。
ってあります。何かビジネスを展開する際は子会社を立てて、もしくは共同で保有している関係会社に子会社を作らせ、孫会社みたいな感じにしてそれでやって下さい。で失敗したらガッツリ「特損~」って事になるのでしょうね。大体、過去の財務諸表を見れば戦略は解りますね。
ってか当社の時価総額は50億程度なのです。それなのにたくさん、子会社を作ると面倒なのですよ。我々投資家としては、でも、本業とそれ以外は分けるって意味もあるし・・・。親会社で部署を作ってやるのもよし、子会社を作ってやるのも良しです。
で、セグメントを見ると4年前はPR事業、マネジメント事業、コンテンツ開発事業、SP事業と4つであったのが現在は6つ。コミュニケーション事業、スポーツ事業、開発事業、SP・MD事業、bills事業、その他。色々合わせたり捨てたりした訳ですね。
で現在はその他事業が結構数字が悪い。恐らく昔の悪いビジネスを集約して「その他」にしているのでしょうね。
セグメントと過去3年の売上、利益を表記しておきますね。
販売実績(千円) 2010年(利益率) 2011年(利益率) 2012年(利益率)
コミュニケーション事業 1,627,140(13.9%) 1,688,279(22.6%) 2,179,733(16.6%)
スポーツ事業 1,359,238(13.2%) 981,496(7.8%) 1,237,315(6.3%)
開発事業 180,293(△34.2%) 204,301(10.6%) 93,736(12.8%)
SP・MD事業 2,436,324 (0.3%) 4,087,916(3.4%) 5,326,224(4.0%)
bills事業 397,887(△1.8%) 728,986(2.2%) 1,534,566(4.2%)
その他 30,177(△174.4%) 53,721(△50.1%) 3,085(△53.6%)
合計 6,000,885(5.8%) 7,690,981(8.2%) 10,374,663(7.0%)
頑張って一つ一つ手入力しちゃいました。間違ってる数字があったら教えてください。多分大丈夫です。
まあ、言いたい事は、「今後も軽めの構造改革がありそうだ」ですね当社の経営計画の「創造型PR商社への事業構造転換」についてはまだやる事がありそうです。で今後は何処を伸ばそうかと一人あたり売上とか、利益とかも計算してみると、どうやらSP・MD事業とbills事業って事になりそうです。
今後、この部分がどうなるかをチェックする事で予測の精度が高くなる可能性がありますね。でもまあ、「沿革」を見ると、一気にやると言ったらやる感じの経営ですね。「今でしょ?」てやつですね。なので経営成績も結構同じタイミングで出るのではないでしょうか?
セグメントの統合具合も、機関投資家が厳しく追及して欲しいのです。我々のようなレベルではインタビューしても引き出すことは出来ませんよ。
株価を見てみます。
1,442円、予想ベースのPER14.3倍、実績ベースのPBR2.8倍、配当利回りは1.39%です。市場平均と近いのでそこまで業績が織り込まれているのでしょう。で大きな変化はないであろうって考えられている。
私の投資判断は「保留」となりました。
まあ、変化している途中ですし、業績がダイナミックに変化するのはもうちょっと先でしょうね。で当社の様な経営であれば、一発見つければデカイ訳ですね。でそのタイミングがあったら後付けでオッケーじゃないですか?
でまだ色々出しちゃいたいのもあるから経営成績が良い時に「特損~」とか出しちゃっても大丈夫な訳でしょ?今の所、非常に儲かった時にこの会社は何をするのかについては不明なのです。なので今期の決算に注目したいのですね。
増配はしそうですね(そのIRはこちら)でも成長企業が増配?成長分野に振り分けないのか~って事も思うのです。
当社の中期経営計画と四半期報告書は必読ですね(中期経営計画はこちら)
最後に、
こういったスピード感にあふれる企業って数少なくなってきました。こういった企業が「ノリノリ」になる事でかなりの成長が期待できる反面、逆に作用した時もデカイですね。こういった数字は計算することは出来ませんが、やはり投資をするうえで考える事が必要かと思います。
がんばれ、サニーサイドアップ!!
スポンサーサイト