スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

8152ソマール



最初に「ポチッ」とクリックお願いします♪

独断と偏見に満ちた独り言のレポートですので、あくまでも参考程度に。投資は自己判断で!

だけども、読むだけであなたの投資IQが上がる事は間違いなし!!


8152ソマールです。

機能性化学材料の古~い、歴史ある会社です。
卸売業のセクターだけど、製造もしていますね。

設立が1948年の上場が1985年です。
1985年の日本株式市場と言えばイケイケな相場でしたよね~。確か1987年に取引所の時価総額でNYを抜いて首位、1989年12月30日には忘れもしない日経平均38,915円ですよ~。
こんな中、上場したって事は銀行や証券会社、投資家に沢山の「貸し」がありそうな会社です。


どうしても私にはこの社名が頭に残るのです。
「ソマール」です。単純なカタカナの組み合わせであり、四季報をペラペラめくってみると一瞬でこのページが出てくると当社に目が行くのです。光の速度で私の脳に埋め込まれています(これが光で読む、あの速読なのか!?)


当社が何の会社か知らないし、多分、染料とか?「染ま~る」みたいな事を考えていたらまったく別のビジネスをしている会社であって、創業者が「曽谷正さん」であって、ふ~んとしているうちにいつの間にかEDINETで有価証券報告書を読み始めてしまいました。


でもって古~い歴史ある会社なので、いつもの調子でレポートとして書いてみようかなって事です。


それでは、調査開始です。


ビジネスについては、ホームページを見れば解る事なのですが、いかんせん化学のお話なので一般投資家には解りませんし、機関投資家だって金融のプロであって(恐らく大学とかでは理系な方もいたと思いますが)化学のプロではありませんね。

だって、金融の道に進んじゃったんで・・・。

とりあえずホームページを見た後、真面目な有価証券報告書の【沿革】を見るのですけど、大抵は○年○月、創業~って年表形式なのですが、当社は年表形式に加えて最初に、

「昭和18年第二次世界大戦の戦時体制下、物資不足の中で曽谷正(当社創業者)が兵庫県揖保郡に個人経営で、この地域の特産品イ草を利用して畳の製造を行うため工場を建設し、製畳関係の商いを開始しました。戦局の暗雲たなびく厳しい時局を経て我が国が歴史上経験したことのない敗戦の廃虚の中で、建設資材関係等へと業容を伸展させ今日の基礎が形成されました。」

って書いてあります。


創業者を超リスペクトな会社ですよね。

エンターテイメント的な沿革で好きです。

「○○は○○の為の戦いでありこれはその物語である」ってかっこいいナレーションが入ってオープニング曲が流れる映画とかドラマとかってありますよね。


株価には関係ありませんので、我々、投資家は数字を気にしましょうって事ですけど。
それが投資判断の決めてですからね。

単位:億円

売上高 経常利益 純利益 経常利益率 純利益率
2005年度 365 5.8 4.7 1.6% 1.3%
2006年度 379 14.2 11.7 3.7% 3.1%
2007年度 368 11.2 10.1 3.1% 2.7%
2008年度 372 10.8 7.4 2.9% 2.0%
2009年度 284 -2.5 -10.0 -0.9% -3.5%
2010年度 260 2.2 1.0 0.8% 0.4%
2011年度 262 0.7 -1.1 0.3% -0.4%
2012年度 235 -2.6 -3.7 -1.1% -1.6%
2013年度 229 -9.1 -7.5 -4.0% -3.3%


2008年までは単体で2009年からは連結になりました。
それにしても、厳しいビジネスだな~って見て取れますよね。

エコノミクスとか分析好きなアナリストさんであれば、この利益率の低さは「原材料価格高騰によりどれだけヤバくなるか~」みたいなレポートのターゲットにされますよ~。


でもって、一応、一人当たりも見てみましょうね。

単位:万円

売上高 経常利益 純利益 総従業員数
2005年度 13,385 212 173 273
2006年度 13,931 521 432 272
2007年度 13,579 415 373 271
2008年度 13,337 387 267 279
2009年度 9,218 -81 -324 308
2010年度 8,058 67 31 323
2011年度 7,565 21 -33 346
2012年度 6,374 -70 -102 368
2013年度 6,250 -247 -205 367


この数字で「違和感~」ってなった方、なかなか鋭いですよ~。

言ってしまうと、従業員が増えたのにも関わらず、全体の売上も回復せず、当たり前ですが一人当たりの売上も減少しているのです。

従業員の状況をまとめてみましょう。

本社の人数 平均年齢 平均勤続年数 平均年収 従業員(連結)
2009年度 295人 41才4ヵ月  16年0ヵ月 577万円 308人
2010年度 297人 41才 1ヵ月 15年 9ヵ月 517万円 323人
2011年度 301人 40才 1ヵ月 14年 10ヵ月 492万円 346人
2012年度 296人 39才 6ヵ月 14年 7ヵ月 486万円 368人
2013年度 284人 40才 7ヵ月 15年 6ヵ月 489万円 367人


従業員のコストカットは行われています。
でもって連結の従業員数を本社の従業員数で引けば、子会社にいった従業員数が解ります。それでその人数を総従業員数で割れば割合が出ます。


2009年度から2013年度まで増加ですね。
4%、8%、13%、20%、23%

さて4月は異動の時期です。
親会社から子会社に異動する。

その意味は言うまでもありませんよね。


当社はとりあえずコストカットをしたいのだけどなかなか出来ないでいる。
なぜならば・・・。


「組合が存在する」からです。


「ソマール労働組合と称し、上部団体の日本化学エネルギー産業労働組合連合会に加盟」と有価証券報告書に書いてあります。


古~い会社の特徴ですね~。


そして締めに、子会社を見れば、「当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社5社(索馬龍(香港)有限公司、索馬龍精細化工(珠海)有限公司、ソマテック㈱、台灣索馬龍股份有限公司、Siam Somar Co., Ltd.)、その他の関係会社2社(㈱宗屋、多摩興産㈱)によって構成~」って事で。


ああ、海外に出て行ったのねって話。
これで違和感の謎が解けました。


当社も従業員数にカッコが付いている部分が無いので皆さん正社員なのかな?
いや~素晴らしい会社です。


それじゃあここらでお客さんの受取手形と売掛金。


単位:千円

受取手形

2013年度
澤村電材 15,697
高砂スパイス 13,322
ムサシ電工 5,793
東鉱商事 5,244
有沢製作所 4,399
その他 57,683
合計 102,140


2012年度
澤村電材 34,936
有沢製作所 11,063
ベル・セード 5,000
大阪アルギン 4,664
東亜電気工業 4,068
その他 47,347
合計 107,081


2011年度
澤村電材 33,031
有沢製作所 27,844
安達糊料 9,072
TRWオートモーティブジャパン 4,235
ベル・セード 4,000
その他 56,843
合計 135,026


2010年度
澤村電材 17,780
ベル・セード 10,000
有沢製作所 9,209
安達糊料 8,232
東亜電気工業 4,129
その他 75,481
合計 124,832


2009年度
澤村電材 25,167
日本モレックス 23,734
ワイ・テイ・エス 11,268
日本理化工業所 10,944
安達糊料 9,072
その他 54,689
合計 134,874


売掛金

2013年度
日本メクトロン 460,477
日本製紙 203,292
住友電気工業 199,402
王子グリーンリソース 183,227
レンゴー 160,754
その他 5,247,832
合計 6,454,987


2011年度
日本メクトロン 832,960
王子製紙 260,223
日本製紙 252,492
住友電気工業 154,323
レンゴー 140,588
その他 5,829,688
合計 7,470,277


2011年度
日本メクトロン 911,486
日本製紙 315,819
ニッカン工業 298,160
王子製紙 225,101
住友電気工業 184,617
その他 5,800,025
合計 7,735,211


2010年度
日本メクトロン 1,085,172
ニッカン工業 309,425
パナソニック電工郡山 282,927
王子製紙 259,427
日本製紙 256,430
その他 6,278,771
合計 8,472,153


2009年度
日本メクトロン 256,945
ニッカン工業 255,395
日本製紙 222,851
日立化成工業 204,411
王子製紙 163,314
その他 5,341,264
合計 6,444,181


売掛債権の平均滞留日数が過去5年のレンジが105日から108日で収まっているんだからお客さんも決まっているって事でしょうね。もしくはね、当社は非常にオリジナルなビジネスをやっていて、カネをきっちり回収する事が出来る会社って見方もありますよ。

つまり、「今月はキッチリ払ってもらわな、次の商品は一切卸せませんで、社長~」って
位置づけの会社。

当社の数字でどっちなのか判別可能かと思います。


でもって、売掛金とか手形って有価証券報告書の「主な資産及び負債の内容」の部分にありますのでそこら辺をさら~っと見て行くと、「取引保証金、東レ・デュポン739,092千円。旭化成ケミカルズ310,652千円」ってあります。

取引保証金って株やFXをやっている人であれば、馴染みがあると思います。企業でも同じね。材料を東レ・デュポンや旭化成ケミカルズから買っているんでしょうね。


続いて「主な資産及び負債の内容」の借入金を見ると・・・。


単位:千円

長期借入

長期借入金
三井住友銀行 2,400,000
七十七銀行 1,500,000
三菱UFJ信託銀行 1,000,000
三菱東京UFJ銀行 650,000
みずほ銀行 500,000
りそな銀行 450,000
常陽銀行 100,000
合計 6,600,000

66億円也~。でもって平均金利が0.9%です。これって安すぎじゃない?
当社は銀行株を数億円保有していてその理由は「円滑な~」って話ですけどね。

確かに、バランスシート上の流動資産で141億円で、投資で28億円ありますけどね。当然流動資産は売掛金も含んでいますよ。でもって負債部分には買掛金等、お支払項目があるので、そういった分を諸々引いてみると、ちょうど銀行が貸した金額位は残るって勘定しているのでしょうね。

でもって安く借り入れるのは古~い歴史ある会社ゆえの「貸し」があるからでしょうね。
もしくはこのビジネスは参入が面倒なため、そして利益率も良くないため、誰かがやらないといけない、となると、カネは貸さなくてはならないって事になるのです。

6307サンセイのレポートで書いた事と同じ事でしたね。


といった具合で色々見ていまして。残りのツッコミ処は一つになりました。

人事ですね。
トップは「曽谷太さん」です。経歴を見ると、「平成13年10月 監査法人トーマツ入所」ってなっていて、そこからこのIRで解るのですけど、「USCPA(米国公認会計士)」を持っています。

かなり勉強熱心な方であると思います。まあ、監査法人に入れば遅かれ早かれ取らなきゃ出世は出来ないですけど。


但し、創業者の二代目や三代目がトップになる際に、まずはとりあえず金融機関に入る訳ですよ。問題なく合格するのです。どこかの人がコネでテレビ局に入るのと同じで。

でもってそういった方が社長になった際に、アナリストが会社訪問をして、ちょっとだけ過去の金融機関の話をすると、かなり好待遇であったという話をよく聞きます。

例えば22歳で就職して、10年間、金融機関にいたとして、異動なしとか、はたまたいきなり一年目でNY、二年目でロンドンといった具合だったりもします。資格とかも全く持っていないとかね・・・。


そんな中、当社のトップはそれなりに難しい試験を突破しているのでしっかりしているって思います。


あ、当社の監査はデロイトですね。


当社の場合は連結経常利益の金額に応じて、役員のインセンティブを儲けてあったりして、さすが監査法人出身の社長だな~って思いました。そして分け前もポイント制で決まっているそうです。

こんな感じ。

連結経常利益が11億円未満の場合・・・支給しない。
連結経常利益が11億円以上12億円未満の場合・・・10百万円
連結経常利益が12億円以上13億円未満の場合・・・20百万円
連結経常利益が13億円以上14億円未満の場合・・・30百万円
連結経常利益が14億円以上15億円未満の場合・・・40百万円
連結経常利益が15億円以上16億円未満の場合・・・50百万円
連結経常利益が16億円以上17億円未満の場合・・・60百万円
連結経常利益が17億円以上18億円未満の場合・・・70百万円
連結経常利益が18億円以上19億円未満の場合・・・80百万円
連結経常利益が19億円以上20億円未満の場合・・・90百万円
連結経常利益が20億円以上の場合・・・100百万円

でもってポイントはこんな感じ。

社長  64
副社長  45
専務取締役  39
常務取締役  33
取締役  28


まあ、今時日本で、連結経常利益が良かったのでべらぼうに高い役員報酬を貰おうとしているのって私は数人しか知りません。もちろん、創業者ならべらぼうに高くてもオッケーって私は思っていますけど。そうじゃないサラリーマン社長とかね。やたらビジネス書書いて売れて上手に社長業をやってはコストカットしていく人達です。

ああいう人の書く本が売れている時点で、日本のビジネスマンには財務知識がもっと必要であるという事を感じさせます。

「メモは取れ」と「メモは取るな」ってビジネス書、どちらも存在しますからね。これは個人の判断次第ですが、財務諸表においてはまず答えは一つですからね。つまり財務諸表は真実を書いている表ですから。投資はそれを見て将来を考えてるため買い、売り、保留ってなるのです。


株価を見てみます。

204円、赤字なのでPERは算定できず、PBRは0.3倍ですね。配当は10円なので利回りは4.9%です。


私の投資判断は「却下」です。


残っている投資家って配当を待っている投資家でしょうね。
ずっと10円配当を続けているのが当社の特徴ですからね。

確かに配当や自社株買いは株価の下値を限定させる手段としての資本政策です。
でも流石にメインのビジネスが赤字ですと・・・。たこ足配当ですからね。

たこ足配当については6390加藤製作所のレポートで詳しく説明しています。


でもって財務諸表を読み込んでみると、
当社は何のために存在するかって考えると、株主って結構最後になりそうでですね。


日本に組合がある以上、残念ながら会社は株主のモノって考えは定着しないかもしれません。確かに、組合って大事ですけど。そこで終身雇用で自分を磨かない人が沢山出来てそのうち使い物にならなくなりますからね。

だから大手企業が潰れる訳ですよ。
XX大学出身って40歳代や50歳代になっても使っているがいるのはこの国だけですよ。


最後に、

とりあえず、「ソマール」について色々勉強が出来ました。これで四季報をペラペラめくっても気になる部分が減りました。

割安成長株の発掘を目的にしているのにちょっと横に逸れたのは残念ですが、こういった事をして思考を一度すっきりさせる事で日々の調査の効率がグンとアップするように思いました。

春だからたまにはこういうのも良いのかなって。


がんばれ、ソマール!!
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

いつも参考にさせて頂いております。
2196エスクリについて、評価•分析をお願いできませんでしょうか。
当社は、以前に分析されておられたノバレーゼと同業になります。
自己資本比率等の健全性ではノバレーゼが上ですが、
当社は攻めの経営をしているため、成長性で考えると当社のほうが
「買い」と考えております。
何卒宜しくお願い致します。

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。
確かに2196は借入金をたっぷりして攻めに出ていますね~。

中身についてはまだ解りませんが最高益となっている会社ですので、社会全体の経済状況とかは関係なく伸びそうな気もします。

時間があります時に調査して、レポートしようと思います。

今後とも応援よろしくお願いします

> いつも参考にさせて頂いております。
> 2196エスクリについて、評価•分析をお願いできませんでしょうか。
> 当社は、以前に分析されておられたノバレーゼと同業になります。
> 自己資本比率等の健全性ではノバレーゼが上ですが、
> 当社は攻めの経営をしているため、成長性で考えると当社のほうが
> 「買い」と考えております。
> 何卒宜しくお願い致します。
検索フォーム
コンタクト

名前:
メール:
件名:
本文:

タグ

3657 

プロフィール

FC2USER484308ICQ

Author:FC2USER484308ICQ
一時、伝説となった某有名中小型株ファンド「T」で株式投資の極意を学びました

こちらのブログでは日本株についてレポートします
講演やIRなどの「お仕事」もありますので更新は不定期になります

ヘッジファンドについて、また金融業界にかき消されているブラックボックスの部分も書こうと思います

「T」は匿名性の高いファンドです。それは、「ファンドはパフォーマンスで答える」必要があり、「誰が運用している」というのは関係ないのです

当ブログにおいても、「レポートの内容」が重要であり、「誰が書いているか」は関係ないのです

なので、
私も匿名性を持ってこちらで活動させて頂きます

SNSの時代で逆に繋がらず、逆張りで行こうと思います

銘柄等、レポートの内容等において、ご質問等、ありましたらお気軽にどうぞ

お仕事の以来もお待ちしてます

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。