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5208有沢製作所



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独断と偏見に満ちた独り言のレポートですので、あくまでも参考程度に。投資は自己判断で!


5208有沢製作所です。
前回のレポートに続き赤字シリーズです。

ただ、当社の場合は黒字化しています。それも2012年度、2013年度、そして2014年度第2四半期も黒字ですね。

復活の兆しを考えながらもマジで黒字化って事になってるのかチェックなのです。
最近はいつものパターンみたいな調査なので、今回はやや違った視点から当社の調査をしてみましょう。どの道、投資判断には影響がありませんので。

つまり、東京から大阪に行くのに飛行機、新幹線、自動車、どれを使っても大阪には行けるって事なのです。


それでは参ります。

ビジネスについてはホームページで見て解る人はその手のプロフェッショナルでなきゃ解
りませんね。「沿革」でも「昭和24年7月、明治42年創業のバテンレース、細幅織物、電気絶縁テープ、ガラス繊維織物等を製造する「有沢製作所」の事業を承継し、株式会社有沢製作所を設立。」ってなっています。

つーかバテンレースって何?って話です。


まあ、当社の場合は化学セクターのガラス・土石製品って分けられます。いや~このセクターって基本、アナリストが解るセクターではありませんね。


という訳でここまではいつも通りに数字を見るのです。それは最低限の基本ですからね。

単位:億円

売上高 経常利益 純利益 経常利益率 純利益率
2005年度 576 111 72 19.34% 12.43%
2006年度 448 53 39 11.89% 8.70%
2007年度 427 36 22 8.39% 5.19%
2008年度 407 28 11 6.95% 2.75%
2009年度 295 -11 -28 -3.86% -9.35%
2010年度 297 -13 -31 -4.47% -10.45%
2011年度 370 1 -19 0.17% -5.04%
2012年度 278 -4 6 -1.61% 2.11%
2013年度 270 12 9 4.57% 3.46%


売上は落ちているのに黒字が出始めているって何だろう~、って考える人、成長してますよ~。当社の場合、有価証券報告書の単位は百万円でした。古~い会社の特徴である事もここでふ~んって思える人。熱心な読者さんかと思います。感謝!


ここでいつも通り一人当たりを出すのです。

単位:百万円

売上 経常利益 純利益 総従業員
2005年度 57.7 11.17 7.18 997
2006年度 44.7 5.31 3.89 1,001
2007年度 44.8 3.76 2.32 952
2008年度 41.0 2.85 1.13 992
2009年度 30.8 -1.19 -2.88 959
2010年度 27.0 -1.21 -2.82 1,101
2011年度 25.3 0.04 -1.27 1,463
2012年度 20.2 -0.33 0.43 1,375
2013年度 20.5 0.93 0.71 1,319


「総」従業員数と売上、利益のバランスがおかしいって思った人、かなり鋭い指摘ですね~。私もこういった会社はあまり見ませんね~。


ここは簡単に種明かしで従業員の構成です。

連結社員 連結臨時 本社社員 本社臨時
2005年度 997 0 750 0
2006年度 1,001 0 757 0
2007年度 952 0 703 0
2008年度 992 0 717 0
2009年度 959 0 694 0
2010年度 1,101 0 671 0
2011年度 1,225 238 672 149
2012年度 1,255 120 633 76
2013年度 1,246 73 578 13


これ見てくるとストーリーが見えてきました。


ここで順番を変えてみます。
P/L、B/Sを見ちゃうのです。

まず、本社の社員が一気に減っている年度のP/Lには当然、特損計上ですね。2012年度、特別退職金として3億円を計上、2013年度は希望退職関連費用として2,227万円が計上されています。2013年の有価証券報告書には希望退職で55人減少って書いてあります。

つーか2,227万円の関連費用って何すかね~。もしかして「コ・ン・サ・ル」かもね。何でコンサル?って思った人は7508G-7ホールディングスのレポートを読んで下さい。

まあ、普通に弁護士とかの費用は解るけど、こんなに高いかなって思うのです。机とか備品を処分してもそんなにかからないでしょう。どっかの原発みたいに、原発は2,000億円だけど処分に3兆円かかるみたいな。そして処分するって決めたのに2,000億円は特損いならず、段階的にって勝手に会計ルールを作って、その資産があるので銀行がカネを貸すと・・・。その資産は利益を生み出せるのでしょうか?


・・・。
話を戻します。


どちらにせよ、もう過去の事なので、問題ないですね。今回の一件で知っておきたい事は、希望退職を募ると一人当たりそれだけの「費用」が発生するって事。

当社の場合、労働組合があって「UIゼンセン同盟地方部会」ってなっています。過去5年での組合員の推移は、613人、601人、588人、564人、497人ってなっています。

やっぱり組合があると従業員はなかなか切れないのです。


とまあ、一連の動きを見れば、こうやって直近は利益を絞り出してきたんだな~って解るのです。


所で、どこのタイミングで希望退職ってか、人を切ろうって考えたのでしょうか?私が経営者であれば、こう考えます。やはり2010年当たりですね。

まず理由として、人材のセグメント、2010年度は「工業用素材等製造販売事業」と「その他の事業」ってなっているのです。それが2011年からは「電子材料」、「ディスプレイ材料
」、「電気絶縁材料」、「産業用構造材料」、「その他」ってなりました、さらに2011年から「関連商品販売」ってのが追加されました。


工業用素材等製造販売事業をメインでやっていて、これがずっと赤字ってのはヤバイ訳ですよ。となると、とりあえず細かくして、どれが儲かっているかってチェック知るのです。そして損を出している部門はそりゃあ責任を取ってもらうって事を行うのです。

・・・。
なんか最近、サードポイントってヘッジファンドがソニーに提案している事を同じようなっ感じがするのは私だけでしょうか?

で、さらに2010年度に純利益率を過去最悪であろうマイナス10.45%ってなると。これは投資有価証券売却損の10億円、投資有価証券の評価損の6.7億円が効いています。


やっぱり古~い会社の特徴です。
色々持っているのです。
単位:千円

三菱瓦斯化学 437,728
JSR 344,712
八十二銀行 315,428
三菱電機 218,872
NOK 176,325
第四銀行 168,309
カネカ 81,457
東芝 40,019
三菱UFJフィナンシャル・グループ 34,736
北越銀行 22,415
住友商事 8,009
みずほフィナンシャルグループ 3,798
西芝電機 2,124
新潟放送 827
神戸製鋼所 607
東北電力 72
三井住友銀行 ユーロ円建て期限付劣後債 509,400
メリルリンチ・エス・エイ 米ドル建債 459,167
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド 米ドル債 238,413
三井住友海上火災保険劣後債 212,458
第一生命永久劣後債 212,082
りそな銀行永久劣後債 203,712
クレディ・アグリコル CIB フランス 為替連動債 173,520
モルガン・スタンレー ユーロ米ドル建債 172,594
ブラジル国債 167,400
バークレイズ・バンク・ピーエルシー 豪ドルパワーデュアル債 104,950
その他1銘柄 80,209
投資信託の受益証券(2銘柄) 131,789
SMFG Preferred Capital USD 3 Limited 244,582
MUFG Capital Finance 1 Limited 232,040
IGNITE VENTURES Ⅲ, L.P. OPPORTUNITY FUND 21,166


株式で16億円、債券で31億円分ですね~。

会社に余ったカネはそういったので投資しておくって決め事があると思いますから文句は言いません。

6271ニッセイの方がもっと凄いですからね~(レポートも書いてます


いやぁ~この会社に営業出来る営業マンはスゲ~ボーナスとか貰えそうですよね。所で、有沢製作所の「有沢」って部分を見ると、苗字なんですね、これ、トップ(CEO)が有沢三治
さんって方で昭和17年7月7日と、かなり素敵な誕生日です。ただ、やはり昭和17年なので次がいる筈ですよね?

もちろん役員にいました。
有沢悠太さん昭和44年7月25日、息子さんですね。

とりあえず、次期社長って普通に考えますので、有沢悠太さんの経歴をチェックしますと・・・。

平成4年4月 三菱電機入社
平成14年2月 JPモルガン証券入社
平成15年8月 当社入社

あれ、証券会社ですか~。ここら辺は読者さんでストーリーを考えて下さい。まあ、株価には関係ありませんのでね。

平成15年位入社してから役員になるまで補佐とか色々やっています。結構お父様は厳しい方であると考えます。

だって、すぐに会社に入ってトップ2になる息子がいる上場企業って結構ありますからね。


とまあ、いつも通り、起承転結は無視、話は飛びまくるってレポートですが、2010年位ガッツリ損を出したのです。

となると、社員ももうこの会社ヤバイな~ってなりますよ。といったタイミングで少したって、希望退職の話が出たら、とりあえず応募しちゃうって感じですね~。

で、その代わりに臨時で雇っても対した変化はありませんね。

P/Lより、売上に占める一般管理費を見てみます。

原価率 一般管理費率 合計
2009年度 91.67% 10.54% 102.21%
2010年度 94.14% 10.35% 104.49%
2011年度 89.84% 11.12% 100.96%
2012年度 90.84% 13.89% 104.73%
2013年度 88.18% 12.40% 100.58%
2014年2Q 84.40% 11.87% 96.27%


合計で100%を超えてるって事は営業赤字って事です。
つーか、本業では昨年度も赤字って事でした。


本業で赤字って事はマズイのですよ。しかも借入がある会社はね。ぶっちゃけmixiとか数期赤字なろうがキャッシュが80億円のキャッシュがあって、銀行借入がないから正直余裕なのですわ。

ただ、当社の場合、借入が42億円ありますから、これが怖い訳です。余剰金があるから大丈夫って感じですは無いのです。

なので、ここでレシオです。インタレストカバレッジレシオです。過去5年の推移は71倍、33.3倍、0.6倍、8.3倍、19.3倍です。

インタレストレシオは高ければ高い程オッケーです。そして吹っ飛ぶ会社はまずここから悪化します。

計算方法は営業利益が分子で支払利息が分母です。つまり「ビジネスで儲けたカネで当然利息ぐらいは返せるだろうな~」って指標なのです。それが0.6倍ってヤバい訳ですね。


例を出します。
知っている人はここは飛ばしてください。

銀行から100万円を借りて私の好きなラーメン屋を開業します。銀行は年利3%を取ります。小さい店なので月100万円の売上です。ただし、そこから家賃30万円、材料費20万円、バイト、オーナーの給料が合計40万円、その他8万円ってすると、毎月たった2万円の利益です(泣)

1年で24万円の利益です。そこから3万円の利息を払い、残金も払い借金は79万円です。

これが続けば

2年目 借金79万円、利息2.37万円
3年目、借金57.37万円、利息1.72万円
4年目、借金35万、利息1.14万円
5年目、借金12.14万円、利息3600円
ってなって6年目に完済です。ってか、完済の話はどうでも良いのです。


インタレストカバレッジレシオは24÷3で8倍です。

銀行から考えれば、これが100億円であれば、ずっと100億円は借りて貰って、(実際は5年とかで借り換えだけど)毎年3億円利息だけ貰って入ればウマイは無しなのです。

でこれが0.6倍って事はだよ、年間で1.8万円しか儲からないって事っですよ、月に直すと1500円の利益・・・。

何かあれば、すぐ吹っ飛んじゃうでしょ?

となると、銀行は回収に走るって事なのです。


まあ、当社の場合はまだ、潤沢なキャッシュもあるし、有価証券もあるので大丈夫でしょう。

ただ、怖いのが製品がゴミになり特損。さらなる希望退職、そして、訴訟ですね。現在1件抱えてます。これはまだ注記レベルですのでどっちが勝か負けるかは不明ですが、抜粋してきます。

「連結子会社である株式会社有沢建販(以下、同社)は岡山大建工業株式会社(以下、岡山大建)より、同社が納入したキッチン用パネルが施工後に剥離する現象が発生したため、平成24年2月9日付で損害賠償請求訴訟(請求金額1,720百万円)の提起を受けました同社の損害賠償責任はないものと判断しており、弁護士と協議のうえ本件訴訟に対応しております。」

岡山大建工業ってのもホームページがありますからチェックですね。


今日は結構マジで調べた理由として、マジでショート(空売り)もありなんじゃね?って思ったからです。やはり、売りは買いよりもはるかに怖いですからね~。

で現在の所、第2四半期までは黒字ですが、なんか決算期でやられるパターンが多いんですよ。当社の場合、って事で四半期の数字を最後にプレゼントです。

単位:億円(ただし一株当たりは円)

売上高 経常利益 純利益 一株当たり
2009年度1Q 87 5.7 4.2 12.1
2009年度2Q  99 0.9 0.4 1.06
2009年度3Q 69 -6.8 -7.1 -20.23
2009年度4Q 40 -15.1 -25.1 -71.77
2010年度1Q 70 -4.8 -5.3 -15.26
2010年度2Q  82 -12.7 -13.1 -37.37
2010年度3Q 74 -1.8 -2.5 -7.23
2010年度4Q 72 -10.6 -10.1 -28.86
2011年度1Q 96 1.8 1.0 2.82
2011年度2Q  109 3.5 2.0 5.79
2011年度3Q 89 1.0 -0.3 -0.94
2011年度4Q 75 -22.6 -21.3 -60.89
2012年度1Q 83 18.1 16.9 48.16
2012年度2Q  78 -2.0 -2.1 -6
2012年度3Q 60 -1.3 -1.9 -5.41
2012年度4Q 57 -7.2 -7.0 -20
2013年度1Q 66 0.5 0.1 0.35
2013年度2Q  74 2.8 2.2 6.22
2013年度3Q 65 4.9 3.8 10.99
2013年度4Q 65 4.5 3.2 9.13


株価を見てみます。

577円、実績ベースでのPER21.62倍、PBR0.55倍、配当は8円ですので配当利回りは1.39倍です。


私の投資判断は「却下」です。


買いでの投資は考えられませんね。
そして売りに関してはまだ調べる余地はあります。


つまり、それぞれの四半期のP/L、B/Sをこと細かく分析するといった面倒な作業が残っているのです。そしてさらには需給という私の超苦手な部分(むしろほぼ無視している)です。


最後に、
過去に業績相場になった事って無いと思います。ただ、数%の会社が業績による買いがあり、投資として未だに成功している手法であると認められているのです。ウォーレンバフェットがビルゲイツの次にお金持ちなのもそうですね。

ただ、本当にこのつまらないレポートを読んでる読者さんはいつか役に立つことがあると思います。


がんばれ、有沢製作所!!


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非公開コメント

いつも参考にさせて頂いてます。つまらなくないですよ!

ニッセイの記事と合わせて、大変勉強になりました。

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。
これからもまあまあ面白く書こうと思います。

応援よろしくお願いします!!

> いつも参考にさせて頂いてます。つまらなくないですよ!

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。
色々面白いレポートもありますので是非とも読んでみて下さい。
また、気になる会社等、ありましたら教えて下さい。

これからも応援よろしくお願いします。

> ニッセイの記事と合わせて、大変勉強になりました。
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一時、伝説となった某有名中小型株ファンド「T」で株式投資の極意を学びました

こちらのブログでは日本株についてレポートします
講演やIRなどの「お仕事」もありますので更新は不定期になります

ヘッジファンドについて、また金融業界にかき消されているブラックボックスの部分も書こうと思います

「T」は匿名性の高いファンドです。それは、「ファンドはパフォーマンスで答える」必要があり、「誰が運用している」というのは関係ないのです

当ブログにおいても、「レポートの内容」が重要であり、「誰が書いているか」は関係ないのです

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