6067メディアフラッグ

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独断と偏見に満ちた独り言のレポートですので、あくまでも参考程度に。投資は自己判断で!
6067メディアフラッグです。
2012年9月に上場した会社ですね。覆面調査とか、マーケティングとかしてる会社です。
はっきり言っちゃうと、この手の会社って腐るほどありますね。調査とかマーケティングとかって実態が無い訳ですよね、基本。世の中でモノが売れなくなる、悩む経営者、そこで悩んでる所にコンサルが入って悩みを聞いて、解決して(解決しなくても良い)カネをもらうってビジネスモデルです。
基本的には契約時にカネが入っちゃう訳ですよ。いやあ、最近流行っているビジネスですね。でも、その腐るほどある会社の中上場しているって事はそれなりの安心感がありますね。
で、先に種明かしをしてしまうと、かなり当社はマーケティングが上手い、そして株式市場(財務戦略)を知っている会社だなあと思いました。
今後、この調子でどんどんやって行けば、成長する可能性もありますね~ってな事で調査をしようと思います。ただ、まだ有価証券報告書が1期分なのでかなりコメントに困る部分もありますのでそこは読者さんがそれぞれ理解してくれればオッケーです。
ビジネスについて、
当社のホームページで詳しく書いてありますね。5分位かけて色々見てみれば解ると思います。事業内容とか導入事例とか。
有価証券報告書はいつも通り、頭から見ますよ~。
【沿革】を見ていきますが、その間に私のコメントを【】として入れてみます。【】を使うのは私の最近の流行りですので、しばしお付き合いください。
平成16年2月「IT」と「人」をキーワードに店舗店頭に特化したマーケティング支援を目的とした、株式会社メディアフラッグ(資本金3,000千円)を東京都目黒区駒場に会社設立、
【でその後いきなり】
平成16年12月本社を東京都渋谷区円山町に移転。
【さらに3年もたたないうちに】
平成19年7月株式会社ファミリーマートとファミリーマート・フランチャイズ契約を締結。
【でもフランチャイズはカネ出せば何とかなるか~】
【と思ったら、】
平成19年12月住友商事株式会社、株式会社博報堂DYホールディングスの資本参画。
【ってどれだけ営業力あんだよ】
つー訳っすよ。
普通の人がどれだけ頑張ってもこれだけの短期間に成果は出ませんよ。
じゃあ、どうやって成果を出したかというと・・・。
ストックオプションについてまとめた数字を出します。
当社取締役 当社監査役 当社従業員 社外協力者
平成17年9月14日 2 0 9 1
平成18年2月13日 1 2 11 7
平成18年2月13日 0 0 9 0
平成18年8月21日 0 0 0 2
平成18年12月14日 0 1 31 1
平成18年12月14日 0 1 32 1
平成19年11月29日 1 0 0 0
平成19年11月29日 0 0 7 1
平成19年11月29日 0 0 2 0
平成19年11月29日 0 0 9 0
平成19年11月29日 0 0 1 0
平成20年3月28日 0 0 1 0
平成20年3月28日 0 0 19 0
平成20年9月30日 2 1 0 0
平成21年3月27日 0 0 10 1
平成21年3月27日 0 0 7 0
平成22年3月26日 2 1 0 0
平成22年3月26日 0 0 6 0
平成23年3月28日 5 2 0 0
平成23年3月28日 0 0 4 0
平成23年3月28日 0 0 21 1
合計 13 8 179 15
当たり前ですが、ストックオプションは株主総会、または臨時株主総会での決議が必要でしょ。で上場が2012年だから平成24年ですね。それまでにガッツリみんなにストックオプションを掴ませてる訳ですよ。
従業員にも出しているのが非常に良い所ですが、「社外協力者」ここがデカイ訳ですね~。
あの~リクルート事件とかとごっちゃにならないようにして下さいね。あれはあら、これは全く別物なのです。
よく、この部分を理解できない方が多いので言っておきました。
ストックオプションは最初に決めた価格でその会社の株を買う事の出来る権利ですので。つまり、カネがなくてもスゲ~偉い人を雇える訳ですよ。そのスゲ~偉い人が将来、この会社の株は上がり、その決めた価格で買ってマーケットですぐに売っちゃえばって思えばね。
「社外協力者」を使用する時点で、かなりマーケット通なのです。社外協力者にストックオプションを出せるようになったのって結構最近だったと思います。
で、事業が上手くいって上場になりますと。
EDINETで有価証券届出書を調べてみましょう。
誰が売り出すのかな~
売出しに係る株式の所有者の住所及び氏名又は名称を見ます。(敬称省略)
福井康夫40,000株
松田公太40,000株
株式会社BOSパートナーズ10,000株
2484夢の街創造委員会10,000株
株式会社フランチャイズアドバンテージ10,000株
富家淳10,000株
みずほキャピタル第2号投資事業有限責任組合10,000株
同姓同名の可能性もありますが・・・。(そんな訳あるかねぇ~)
松田公太さん、タリーズ作って、みんなの党の大先生じゃないですか~。で1990年 - 三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に入行。土浦支店に配属される。
ん、
当社代表の福井康夫は1991年、早稲田大学法学部卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。土浦支店・神田支店にて、提案型融資営業を経験ってなってます。
起業して、お互いに再開したんですね~。
で、さらには株式会社BOSパートナーズを見れば、代表は上田雅彦さん。ちゃんと当社の取締役に入ってますよ~。
そしてさらに2484夢の街創造委員会です。筆頭株主はCCC(カルチュアコンビニエンスクラブ)ですよ。昔、上場してて、今はもうMBOしちゃったのです。で、BOSの上田さん、輝かしい経歴には「日本債券信用銀行の取引先として、ブックオフコーポレーションを開拓」と、CCC(カルチュアコンビニエンスクラブ)もブックオフ株を5%以上保有しています。
ってな、感じでどういうスーパーマンが当社をデカく、上場出来る会社に成長させてきたか。またどこら辺が味方なのか何となく解りましたでしょうか?
で、商売も営業マンが必死に取ってくるのではなくて、トップ会談でバシって持ってきちゃうんじゃね?って思いません。
会社って当たり前ですが、かなり大きな役割を持つ人と、そうでない人で分かれますよね。前者は人財、後者は人材って感じでは書けると思います。となると給料もそりゃあ変わる訳ですよ。大きな役割を持つ人はそれに集中してもらいたいので日々の生活でストレスを感じないように会社がしてあげるのです。
気分が良くなる所に住まわせて、気分が良くなる週末を過ごせるように、移動も快適にってやるためにはまあ、その~、いや~「カネ」な訳っすよ。
当社の社員の状況は平均年齢が32.1歳、平均勤続年数が2.7年、年収は362万円です。
社内のヒエラルキーがやや見えてきました。でもね、所詮数字なのよ。なので、こういった部分は機関投資家のアナリストが会社訪問して感じて欲しい訳ですよ。彼らもストックオプションでやる気満々な可能性もある訳ですし・・・。
で、数字をちゃんと見ましょうね。単位は千円。
2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
売上高 1,298,427 1,672,272 1,861,403 2,279,863 2,809,517
純利益 4,007 62,520 57,737 51,396 102,652
経常利益率 0.39% 4.87% 5.73% 4.95% 6.42%
純利益率 0.31% 3.74% 3.10% 2.25% 3.65%
一人当たり売上 14,924 14,416 11,213 9,119 8,671
一人当たり経常利益 58 702 643 451 556
一人当たり純利益 46 539 348 206 317
今回も、全社員数で割っています。
平均臨時社員は8時間計算、で覆面調査とか何でパート系みたいな人もいるので全員で計算しても良いのか?とツッコまれそうですが、ここは読者さんそれぞれが経営者になったつもりで考えてください。
私の場合は、悲観シナリオで考えた結果、全員で割ろうと考えたのです。
言っている意味、解りますか?
で、どんな客に売っているかを売掛で見ると。
相手先 金額(千円)
アディダスジャパン株式会社 39,810
株式会社博報堂 22,312
エーザイ株式会社 10,750
武田薬品工業株式会社 10,246
シックジャパン株式会社 9,601
その他 120,422
合計 213,143
ってなっています。
さらには全体の10%以上売っているセグメントでは、アディダスジャパンで23.4%でした。ってかデカイ所とビジネスしているんだな~って思います。
まあ、今後、利益率も上がって、売上も上がれば、それなりに良くなってくるんじゃね?という判断は出来ますね。
た~だ、一つ懸念しているのは、現在は拡大段階のような気がするのです。つまり、いろんな会社を買収してデカくなる。で、この業界デファクトスタンダードを取りたいのかな~的な感じ。
買収のIRを見ると、買収先のビジネスの数字と当社の数字が出ているので比べてみてください。シナジーは出なさそ~だけど規模は大きくなるなあって思いました。買収先の子会社が訳わかんない感じで、これが当社の孫会社になるとちょっと怪しくも思います。
そういった部分は後々、IRされてくると思いますが・・・。
株価を見てみます。
535円、連結実績ベースならPER21倍、PBR3倍ですね。配当はゼロ円なので配当利回りは0%
私の投資判断は「保留」となりました。
理由は今後の成長がまだ不透明で投資時期としては早いという事が挙げられます。また、他の追随もあると思いますし。しっかりとした収益構造があるとも言えません。まあ、綿所のタイミングでは今ではないのです。
最後に、
買収先企業の状況であったり、ストックオプションが行使されると株価にどのように影響が及ぼすかなどの面倒な計算も、今から投資をしようという方は調査する必要があると思います。私のレベルの調査ですと、まだまだ甘いというレベルです。
今一度、どこのリスクを取って、どこのリスクを取らないかを明確にする事がこういったIPOして間もない会社に投資する際の注意点化と思います。
あと、明日レポートお休みします。
がんばれ、メディアフラッグ!!
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